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『掛け合いの交渉』
2007-07-26 Thu 17:57
今借りているマンションが8月で契約が切れる。
新居を探さなければならないが、まだ時間がある。
じっくり新居を探そうと、とりあえずいろいろな物件を見ることにしたのだが、一昨日いい物件を見つけた。
今借りているマンションは、曉が一人で住まなければならない可能性があったこともあって、少し狭い。中国式の表示では60㎡だが、日本式の表示だと7掛けの43㎡である。
今回の物件は、中国式表示で73㎡、二人で住むには十分なスペースがある。そして、家賃も今住むマンションよりかなり安い。
前の住人はスペイン領事館の職員だったらしいが、かなりきれいに使っている。ワイフは清潔な部屋と雨が降っても洗濯物を干せるテラスが気に入ったようだ。かくいう曉は、寝室にある大きな机と南向きの大きな窓が気に入った。19階にあるため、見晴らしも非常に良い。
ワイフはかなり乗り気だったが、ここは慎重を要する。
後でトラブルが続出するという事態は避けたい。
とりあえず、大家と不動産業者には、「いい物件ですね。」と言って、部屋をあとにしたのだが、複数の夫婦が見学に来ていて、「いい部屋ねえ。」などと言っていた。このまま放置しておけば、間違いなく他人の手に渡る。少し逡巡したが、不動産業者に電話して、契約締結の話を進めてもらうことにした。
こうなると、中国の不動産業者は動きが早い、もう一度会って条件面について話をしようと言っていたにもかかわらず、昨日午前電話をかけてきて、午後6時半にパスポートと3ヶ月分の家賃と保証金(※)を持ってきてくれと言う。
「おいおい、そんなに急いで契約する必要はないよ。もう少し物件を見て確認しないといけない点もあるし、契約条件も詰めないといけない。それに今日言われてもお金を急に用意できない。」と言って、とりあえず今日は物件の確認と継続協議ということにした。
とはいえ、中国の不動産業者は、こちらの意向にお構いなく、ドンドン話を進めるのは明らか。
そこで、曉は切り札を切ることにした。切り札とは、中国の好朋友S氏のことである。このS氏、頭の回転が非常に速く、交渉が上手い。これまで何度も目撃してきたが、交渉を始めると、いつの間にか彼のペースで話が進む。

今回も、不動産屋で大家が来るのを待っていた際、曉がS氏に「契約期間の満了はもう少し先だから、今すぐ引越しをする必要はないんだよ。」というと、彼は不動産業者に聞こえるように大きな声で「そうだな。探せば、いい物件は幾らでも見つかるから、慌てる必要はないよ。」と言う。このジャブを皮切りに、段々とペースはS氏に傾く。不動産業者もS氏が何者か気になるのだろう。
「貴方の姓(名前)は?」と尋ねた。
するとS氏は「俺の名前?俺の名前なんて、どうでもいいじゃない。」と答える。
不動産業者は少し恐縮して「いやいや、何処の出身なのかなあと思ってね。」と出身地を聞く、するとS氏は「江蘇だ。」と適当なことを言う(彼は北方の出身である)。
ペースは完全にS氏が握り、本物件の場所へ移動する間、S氏は不動産業者に、本物件がどういう物件なのか、何か問題はないのかと探りを入れ、そして家賃をもう少し安くしたらどうかと交渉していた。
 午後7時過ぎに本物件に到着すると、大家と大家側の不動産業者も来ていた。S氏も本物件を見て、悪くないという印象を持ったようだ。
曉が「寝室にエアコンがあるけど、リビングにはないなあ。冬は寒そうだなあ。」と言うと、S氏は大家に「リビングにエアコンがないと、夏は暑いし、冬は寒くてたまらないよ。リビングにもエアコンをつけてやれよ。」と言い、曉がふと隣室に行くと、大家に曉が如何にいい人かを語り(かなり大げさに)、家賃を安くしてやれと迫る。褒めてくれるのは、結構なのだが、「曉さんは、今は華東政法大学の研究院で勉強しているが、日本では有名な弁護士なんだ。」とまで言う。

誰が日本で有名な弁護士なんだ?

さすがの曉も「おいおい、それは褒めすぎだ。」と突っ込まざるをえなかった。
S氏の活躍で、リビングにエアコンをつけてもらい、ADSL回線を引いてもらい、そのうえ家賃もさらに安くしてもらうことができた。聞くところによると、上海の賃貸物件には、中国人価格と外国人価格があり、150㎡クラスのマンションの場合、仮に中国人価格が8000元だとすると、外国人価格は11000元ぐらいになるという。借主の物価感覚の違いが影響しているのかもしれないが、一般的に部屋をきれいに使うと言われる日本人や韓国人に対しては逆に安く貸して然るべきではないかとも思う。企業の駐在員の場合は、会社が家賃を負担するので、とくに値段交渉をする必要はない。曉のように、中国人より安い値段で部屋を借りようとする日本人は珍しいのかもしれない。きっと、今回仲介してくれた不動産業者は思ったに違いない。渋ちんな日本人もいるものだと。

※ 中国では、家賃は3ヶ月ごとに前払いするのが通常であり、保証金(敷金)は家賃の1ヶ月分である。そして礼金を支払う習慣はない。


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